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24/02/27 確定申告に「国民の厳しい目感じる」(岸田首相)



 今の日本はどうなってしまったんだろうか。そんな事を最近よく考えてしまいますが、考えてみれば2020年頃から、そういった事が顕著に国民の目に触れてき始めている様に私は感じています。


 2020年と言えば、世間は「新型コロナ」で活動自粛を強いられ、緊急事態宣言のもとで社会活動がかなり抑止された時でした。私が強く覚えているのは、当時、私の母親の認知症が進んでしまい、夜中に良く実家のある埼玉県神川町に呼び出されていました。当時、子供を連れて夜遅くに圏央道から関越自動車道を走ったのですが、19時頃だというのに道路はガラガラで、走っているのは物流トラックくらい。それまでは混雑するルートであったにも関わらず、この様な状態であった事にかなり驚いた事を記憶しています。


 また当時はマスクが大変品薄で、近所の薬局やコンビニを回ってもマスクを購入する事が出来ず、職場でも1ケ月の間、同じマスクを着用している人もいましたが、このマスクの品薄感はとても異常な事態でした。


 当時の安倍総理はこの状況の中で「布型マスク」を各世帯に2枚配布するという政策を取りましたが、これは何ともピンボケな事に思いました。布マスク以前に、国として行うべき事が他にあったにも関わらず、この様な事を自信満々に宰相が発表してしまう事に、私は正直驚いてしまいました。しかし考えてみれば日本の政治家の中に「国家安全保障」という事でまともに指揮とれる政治家が皆無であった事が、この「新型コロナ」によって露呈されたと言う事でしょう。  それを裏付ける様に、安倍総理の次の宰相となった菅総理は、それに輪をかける様な愚策を連発し、結果として退陣に追い込まれたと言っても良いと私は考えています。そして次の宰相に任じられたのが岸田総理です。


 岸田総理は第100代、101代の総理大臣として、既に900日に近い在任期間となっていますが、これが安倍・菅内閣に輪をかけて酷いものである事は、いまネットでの炎上状況を見れば判ります。しかし既に日本の政治は「レイムダック(役立たず)」な内閣を辞職させる事も出来ない位に末期的な状況になっています。


 現在、自民党は旧安倍派(清和会)の政治資金事件により大揺れな状況となっています。これは政治家が政治資金パーティーで集めた金の余剰金を「裏金」として計上していないという状況が発覚した事によるものでしたが、結果、東京地検も追求をせず、政治倫理審査会も非公開という事になっています。これは国民感情としては到底受け入れられないものですが、鈴木財務相はこの状況の中で「納税するか否かは議員の判断だ」と国会で発言してしまいました。この結果、ネットの一部で「#確定申告ボイコット」というハッシュタグを付けた投稿が飛び交っている状況となってしまいましたが、丁度、確定申告の時期に重なっているのでこれは当然な事でしょう。  今になって鈴木財務相は「納税するか否かは議員の判断だということは言っていない。政治が国民の信頼のもとで成り立っていることを鑑みれば、政治責任を果たすという意味で、自ら課税関係をしっかりと確認し、法令等に則った判断をすることで疑義を晴らしていただきたいという考えで申し上げた」と釈明していますが、そもそも財務大臣という立場で安直な言葉を国会で発言した事は極めて残念な事です。


 要は日本の政治家のレベルというのは、この程度のものだったという事を、更に裏付けている事に他なりません。


 岸田総理は「確定申告ボイコットというハッシュタグが付けられた投稿が多く見られることは私も承知している。こうした事態を受けて改めて国民の皆さんの厳しい目を強く感じている。国民の信頼回復に向けて強い覚悟を持って臨まなければならないと感じている」と国会で答弁していますが、既にこの言葉は上滑りしています。


 何時になったら日本の政治家のレベルが上がるのか。そんな事を想いもしますが、今の政治情勢を見るに、それを期待できるだけの状況は見受けられません。自民党内では「岸田総理の次の人物」という話も度々出ていますが、いずれの候補者の名前を見ても、岸田総理を越える様に思えませんし、恐らく岸田総理よりも更に日本を追い込む事なってしまうでしょう。


 では野党が政権を取るとどうなのでしょうか。恐らくそれはそれでより酷い状況になっていくのは、火を見るより明らかです。一部では「れいわ新選組」の山本代表が総理になれば、日本の政治がまともになるという夢想を語る人もいますが、私はその様な脳天気な夢想を抱く事が出来ません。恐らく「もし」山本代表が政権を取ったとしても、霞が関の官僚機構からはそっぽを向かれてしまい、結果として日本が衰退する速度は加速していしまいます。


 いまの日本に必要なのは「国家百年の計」をしっかりと語り、官僚を主導していけるだけの政治家です。その為にも国民は政治家を「育成」し、どの土壌を作って行かなければなりません。その育成する為に国民が唯一持っている方法は、選挙による「政権交代」でしかないのです。


 これはとても逆説的な事を言っている事を私自身、重々承知していますが、政治家に緊張感を与えるには「政権交代」しか手段が国民には無いのです。今の日本の政治家には緊張感がまるでありません。しかしその緊張感を多く与える中で、政治家の質も多少は向上する可能性があると思います。そして政権交代した時に起こりえる様々なリスクを国民はしっかり覚悟の上で、その行動をしなければならないのです。


 それ以外に今の日本には未来は無いのではありませんか?  いま日本国民に突き付けられているのは、そういった事だと私は考えています。


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