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「第三の選択」という番組


 近年では気候変動が当たり前の様に起こっていますが、北極圏にあるグリーンランドでは、氷床が過去に例を見ない速さで消失しているという報道がありました。


(2020/10/24 ナショナルジオニュース記事)


 この記事では2020/09/30付けの学術誌「ネイチャー」で発表された論文を紹介していますが、そこではグリーンランドの氷床が急速に減る時期に入っている事を、最新の証拠に基づいて明らかにしたと述べています。このグリーンランドの氷床が全て解ければ地球の海面は7.4メートルほど上昇させる水があると言います。そして人類が現在のペースで化石燃料を燃やし続ければ、この氷床が完全に融解してしまう可能性があり、この氷床融解のペースは自然のサイクルでは無いと述べています。


 地球温暖化が果たして化石燃料の消費だけの問題なのでしょうか。確かに引き金として化石燃料の消費が関与しているかもしれません。しかし近年で言われている事は、この地球温暖化によりシベリアの永久凍土が解け出しており、そこからメタンガスや二酸化炭素が放出されているというレポートが国立環境研究所にも掲載されていました。(シベリア凍土地帯における温暖化フィードバックの研究:国立環境研究所 参照)


 メタンガスは二酸化炭素よりも、より強く温暖化を進めて行くと言われていますが、果たして私達の生活するこの環境は、これからどの様な変化を見せていくのか、私たちは決して無関心で居てはいけない状況の様に思えるのです。


◆第三の選択(Alternative3)

 私がまだ子供時代。当時の深夜番組で放送されていた番組で「第三の選択」というのがありましたので、ここで少し紹介したいと思います。

 この番組はイギリスのBBC放送で放映されたもので、1977年にアングリア・テレビジョンが製作し、1977年6/20に放映された「ドキュメンタリー風ドラマ」だと言われています。日本国内では1978年4月にフジテレビで放映されました。


・ストーリー(Wikipedia参照)

 科学番組「サイエンス・リポート」はイギリスから優秀な科学者や技術者らが相次いで国外移住しているという「頭脳流出問題」を取材する中、彼らの一部が行方不明になっているという事に気付きました。また別の取材で、自動車事故で亡くなったジョドレルバンク天文台のバランタイン博士が事故の前日に新聞社にビデオテープを送っていた事を知りますが、入手したテープを再生しても映像は出てきません。


 番組では地球全体の異常気象についてケンブリッジ大学のガーシュタイン博士に尋ねたところ、政府との間で環境問題に関する秘密会議が行われ、3種類の選択が話し合われた事を伝えられました。その後、バランタイン博士を知る元アポロ飛行士のボブ・グローディンを訪ね、月面ではアポロ飛行士にも知らされていなかったソ連絡みの計画が行われていた事を示唆されたのです。改めてガーシュタイン博士を訪ねたところ、環境汚染による地球温暖化で将来地球に人間が住めなくなることが確実となり、1957年の会議で3つの選択肢が検討された事を教えられました。会議では人口と消費の抑制は不可能と判断され、選ばれた優秀な人々だけを月面基地を経て火星へ移住させるという「第3の選択肢」が選ばれたというのです。以後、米ソ両政府が協力して実行に移されつつあるという事でした。



 その後番組に情報提供があり、NASAが使っているビデオテープの暗号解読装置を入手できました。これを使ってバランタイン博士のテープを再生したところ、1962年5月22日(マリナー4号が初めて火星の情報を地球に送る2年前)に行われたという米ソ共同の無人探査機(探査機自体は比較的近傍の有人宇宙船からの無線でコントロールされている様子が伺えた)による初の火星着陸が映っていたのです。火星には十分な濃度の空気もあり、地中で何らかの生物が動いている様子も映されていたのです。


・番組の実態(Wikipedia参照)

 この番組は制作者によってドキュメンタリー風に構成された、いわゆるモキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリー、偽ドキュメンタリー)であり、進行役のティム・ブリントン以外は、番組レポーターも含めて全て俳優が演じる人物でした。当時アングリア・テレビジョンが毎週制作していた「サイエンス・リポート」が1977年4月1日で最終回を迎えることから、制作陣はエイプリル・フール向けの嘘ドキュメンタリーを最終回とすることにしたのです。番組の最後に登場人物の配役や「4月1日」というキャプションが流れることからエイプリルフール向けのフィクションであることが判るようになっていましたが、アングリア・テレビジョンは4月1日の放送枠を確保することができず、6月になってからようやく放送された。放送直後から視聴者の電話がアングリア・テレビジョンに殺到したと言います。


 翌1978年には、この番組の脚本を基にした小説版「第三の選択」をレスリー・ワトキンス(Leslie Watkins)が著してSphere Books Ltd,より出版しています。小説版では、「滅びに向かう地球から安全な新天地の火星へ移住する」という極秘の触れ込みで選ばれた僅かなエリート層の人間が火星に移住しますが、それとは別に地球から無理矢理拉致された数多くの一般市民が、隔離された地球外環境で「部品」または「一括託送貨物」と呼ばれて実質的に奴隷的境遇に置かれるという衝撃的な内容でした。また、第1の選択肢は成層圏で核爆弾を爆発させ、汚染を宇宙へと逃がす。第2の選択肢は地下に都市を築いて選ばれた人類のみが移住するとされていました。1981年には梶野修平が訳した日本語版が『第3の選択―米ソ宇宙開発の陰謀』の題でたま出版から出版されています。たま出版ではその後、内容が直接関係しない本にも題に「第3の選択」を入れて出版しています。2007年10月にはDVDも発売されていました。


◆完全フェイクの番組なのか

 以上が簡単ではありますが「第三の選択」についての概要です。当時の私は小学生でしたが、とにかくこの番組は衝撃的な内容であった事は記憶しています。ただしここで言われた「環境汚染による地球温暖化で将来地球に人間が住めなくなることが確実となり」という事については、当時、現実感も無かった事から、遠い将来に起きうる事を想定した、あくまでもフィクションだと考えていました。


 しかし、それから半世紀近く経過した近年となり、この地球環境を省みてみると、少なくとも地球環境の激変ぶりというのは、けして過去に夢想していた「サイエンス・フィクション」のレベルではなく、目の前に現実として見えて来ています。そこから考えると、この「第三の選択」という番組は、当時、フィクションと言われていたものですが、実はフィクションというオブラートに包んだ、何かしらの真実の一端が隠されている様にも思えてしまうのです。


 例えばこの「第三の選択」で、秘密会議が開催された事が書かれていますが、これはハンツビルという場所でした。ハンツビルとは、アメリカのアラバマ州マディソン郡の郡庁所在地であり、そこにはアメリカの宇宙ロケットセンターが提供するスペースキャンプもあり、第二次世界大戦後に「ペーパー・クリップ作戦」により、多くのドイツ人科学者が移住してきた町でした。

 番組が放送された当時、まだ世界では炭酸ガスによる地球温暖化というのは、公には知られておらず、将来的にこの様な地球環境が激変する事など、誰も考えてもいませんでした。

 しかしハンツビルには、当時のアメリカの科学技術の最先端の科学者が多く集まっており、そこで会議が為され、「地球温暖化」についても議論されていた事は、十分に考えられる事だと思うのです。


 またこの「第三の選択」では、「選ばれた優秀な人々だけを月面基地を経て火星へ移住させる」と言われていますが、考えてみれば人類はアポロ計画以降、月には行っていません。果たしてこれは何かしらの意図があるのかどうか、とても気になる処です。一般的にはNASAの予算が足りないから行っていないとも言われていますが、果たしてそれだけの理由なのでしょうか。また月は調べ尽くしたという事を言っているとも言います。


 天台観測で月を定常的に観察している人は、必ず月面上に不可思議な飛行物探を確認する事が出来ると言われていますが、月は未だ未知の天体であり、有人探査のノウハウが溜まっていれば、人類は容易に月面に行く事が出来ると思いますが、しかし実際には、アポロ計画以降の人類の友人宇宙計画は、せいぜい地球から二百キロから三百キロ程度の周回軌道上であり、38万キロかなたへの旅行のノウハウを持ち、また科学的にも未知な天体であれば、アポロ計画以降でも、これまでに幾度が友人飛行が行われていてもおかしくないはずが、一切公式には行われていません。


 まあここに書いているのは、飽くまでも個人的な憶測なのですが、一つ確実な事は、このまま地球環境の変化が増大していけば、遠からず人類はこの地球上では安逸に生活する事が困難になっていくという現実であり、これは単純に炭酸ガス排出規制ではどうにもならない状況にまで来ているという現実です。環境変化は指数的に変化の度を増すという説もあります。


 この過去に上映された「第三の選択」という番組は、確かにフィクションであったかもしれませんが、近年に話題となっている様な大きな事実については、間違いなく指摘していた番組であると、私は考えているのです。


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